しずおかRC（ランニングクラブ）

　『目的地周辺です。案内を終了します。』これでは役に立たないときがあります。路地や住宅の地番など詳細なデータがカーナビに収録されていないので、それ以上は無理なのです。
便利になったようでも、日頃から地図帳を開き地図を確実に読める人には敵わないのです。何事も全てを頼り過ぎると、頭で理解するとか感を働かすことがないので、イザと言うときに困るのです。実は、スマホで地番検索しルート案内してもらえば、目的地に到着できます。
　カーナビを含めた車の情報化が自動運転に伴って加速し、将来、乗用車は生活家電化にすすむと思います。
道路情報は車を自動運転するために必須のビッグデータです。D社では、既に高速道路のデータを取り込み済であり、今後主要道路のデータを取得し全国の道路情報をデータベース化し自動運転に利用できるよう取り組んでいます。
　私は、ランニングクラブの練習コースを確認するとき、グーグルの「地図蔵」を利用して距離計測などをします。グーグルは、車の屋根やオートバイのヘルメット上にカメラを装着し写真を撮影し道路とその両側の情報を収集しています。ビッグデータの源は、非効率であろうとも膨大な情報を収集することから始まるのです。
個人のプライバシー保護との関係から、住宅地図は一般に情報提供できず特定の目的を持った限定的な利用に制限されています。かつて住宅地図で有名であった大手老舗のゼンリンは、どうなったのでしょうか。
ゼンリンは、宅配便などが必要とする地番・建物名称・室番号や個人の名前、また不動産屋などが調べる登記簿上の地名や地番・所有者などが分かるデータを地図化したサービスを提供しています。地図を制作し販売するから、情報サービスを提供する会社に変わっています。
　これからはモノを売るだけではなく、より便利に顧客サービスに活用できる情報を提供する業態が伸びていくと考えられます。
　by まつ もとよ
【パノラマ地図＝鳥瞰図】遊び心や想像力を刺激する魅力ある吉田初三郎の地図