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2018年06月30日

侍ジャパンの監督・西野と岡田

侍ジャパンの監督・西野と岡田

 サッカーファンやマスコミは、ひょうきんなものだ。直前の監督交代、本田・香川・岡崎を選んだ事など異論もあった。さらに、スイスなどとの前哨戦でも戦術の精度や選手起用が定まらず精彩を欠いた。当然、ロシア大会は期待薄で盛り上がりに欠け、グループ3戦全敗も予想されていた。初戦のコロンビア戦に日本人サポーターが少なかったのも、その事を表している。
 ところが、コロンビアに勝ちセネガルと引き分けて、一次リーグ突破の可能性が出てきたら、一転して、批判的だった事など無かったごとき有様である。
 西野ジャパンは、選手間のコミュニケーションやチームワーク、香川の機敏な動き、本田のアシストやゴール、柴崎や昌子の起用など、戦術を定め安定した戦い方ができている。西野監督は、ハリルの縦へではなく、オシムやザッケローニのように敏捷性や前線からのプレスによる各選手のカバーリングを重視し、状況に応じた多様性を求めた。就任の記者会見での、「ポリバレント」である。瞬時の判断と選手間の距離が重要な要素だと思う。時間が限られた中での選手選びにおいて、十分に見て何試合も使って納得できない以上、久保、浅野、中島、井出口らの若手を外し、経験を重視したのは、やむを得ない。それでも、流れを変える事が期待できる2人、ドリブルで切れ込む中島、スピードのある浅野を選んでほしかった。

 本大会前の批判は、2010年南アフリカ大会の監督交代にもあった。オシムが自宅で脳梗塞に倒れ指揮をとれなくなり、急遽、代表監督を岡田に要請した。大会前の成績がふるわなかったが、本戦では守備的な戦い方に変更し、一次リーグを突破してベスト16まで進んだ。
岡田は、ワールドカップに初出場した1998年フランス大会の代表監督です。この時も、大会前の親善試合に帯同していた絶対的エース三浦知を代表から外し、様々な批判にさらされた。やはり協会による急造監督(注1)であったことも一因かと思う。
面白い事に、西野はオリンピックでブラジルに勝利した「マイアミの奇跡」の監督、岡田はワールドカップ初出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」(注2)の監督で、共に早稲田蹴球部です。
(注1)アジア地区予選のウズベキスタン戦?(カザフスタン戦?)で引き分け、予選突破が危ぶまれる成績不振のため、加茂監督が現地で更迭され、ヘッドコーチの岡田が監督にスライドした。
(注2)4年前の「ドーハの悲劇」を乗り越え、アジア3枠目を争ったイラン戦で延長戦の末に野人岡野(浦和)が快足を飛ばし決勝ゴールをあげ、3-2で勝ってW杯初出場を決めた(19997年)。これを「ジョホールバルの歓喜」という。               byまつもとよ
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Posted by ゴールドランナー  at 09:13 │Comments(1)読者のつぶやき、ルポ、etc

COMMENT
1次リーグを突破した3回のうち、2回が日本人監督です。もう1回は日韓大会のフランス人監督フィリップ・トルシエです。これからは、大金をはたいて外国人監督にするより、日本人監督にしたら、次の大会も1次リーグを突破できるぞ。
Posted by サッカー好き at 2018年07月03日 21:02
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