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2018年09月20日
バルトの旅(15)古い建物とユーゲントシュティール
13世紀初めに建設され聖ぺテロ教会、町を一望できる高さ123mの塔がある。エレベータで72mの所までのぼれる。塔が改修されたとき、塔の上からグラスを落として割れた破片の数が多いと、塔の存続年数が長くなると信じ一喜一憂する信心深い人々の教会である。1階には、塔の上に付けられていた先代の雄鶏が置いてあった。塔の上ではちっぽけでも実物は人の背丈より大きい。
【聖ペテロ教会】リーガはハンザ同盟(注)諸都市との交易で栄えた。当時の交易品の収納倉庫には、上に滑車を吊るす棒木が出ている。ロープで荷物を引っ張りあげ、各階の入口(写真の木で覆われている箇所)から倉庫にしまっていた。
(注)ハンザ同盟とは、中世後期(13~16世紀)にドイツを中心とした都市(リューベック、ハンブルグ、ブレーメンなど)がバルト海沿岸の貿易を握り、ヨーロッパ北部における商業経済圏を支配した都市の連帯である。リーガは13世紀後半に加わった。
【かつての倉庫】
新市街のアルベルタ通り周辺を歩いた。ユーゲントシュティール(注)の建物が集中している。
【アルベルタ通り】高さを揃えてある。4階は壁だけの建物もある。
(注)ドイツ語でアールヌーヴォー。19世紀後半から20世紀初めにかけての、ヨーロッパにおける新芸術運動である。曲線や植物紋様を使う過多な装飾、女性像やデフォルメされた像などに特徴がある。建築への影響は、建物の前面に見られる。
【美しい曲線の窓】
ドイツ人のツアー観光客が多かった。これでは、住民は迷惑だろうな。リーガの中心部では、建物の4割以上がユーゲントシュティールである。
【女性の像・入口の両脇にスフインクス】
【顔、顔、顔】
【デファルメされた顔】
【女性の像】
【人の顔やライオン・女性の像】
これだけ、集中しているという事は、当時、リーガに富裕層が暮らしていた。