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2021年01月05日

縁台・縁側

昨年、我が家で活躍したものがある。奥行のある「縁台」(注1)である。
初夏になる頃、今ある縁台の横に、木製の縁台を並べた。
不要不急の外出を控えるようニュースが伝えており、外食や旅行ができない。そんなとき、丁度良い気分転換の場になった。コロナのお陰で、居ながらにして生活を楽しむことができた。
緑や空を見ながら、風を感じながら、「縁台」で食事やお茶をする。文字どおりの外(そと)食である。
11月過ぎ寒くなって、こんな趣向を続けられなくなった。風鈴の音も凛と響くようになった。昔の住宅のような「縁側」(注2)があればと思う。
縁側は、冬には暖かな陽だまりを作ってくれ、夏には強い陽射しを遮ってくれる。縁側は屋内の部分であり、戸によって外界と仕切ることができる。
縁側が母方の実家にあった。庭に面した縁側は客間の格式を演出しており、居間の縁側は休憩やちょっとした来客など気軽に使われていたようだ。私は日向ぼっこが好きだった。
縁側や縁台に居ると、狭いが故に、少人数である安心感や身近に人を感じる落ち着きを得られる。
極めて人間的なサイズである。また、気楽に立ち寄る人々を「縁」でつなぐ仕掛け装置のようでもある。
我々はコロナ禍で閉塞感を感じている。このため、開放感のある空間として「縁側」が見直され、古民家カフェ、演奏会や個展などに利用されて盛況であるらしい。 by まつ もとよ
(注1)縁台とは、2人くらいが腰掛けられる台であり、背もたれがない。
(注2)縁側は、平安時代の貴族の住居(母屋)周囲の「ひさしの間」が起源と言われている。
【我が家の縁台】
縁台・縁側


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Posted by ゴールドランナー  at 19:18 │Comments(0)読者のつぶやき、ルポ、etc

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