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2021年02月17日

世間よし(企業の社会貢献)

 NHK大河ドラマ「青天を衝け」が2月から始まった。主人公の渋沢栄一(注1)は、民間事業といえども、社会に利益をもたらす事業でなければならないと考えていた。
明治時代には、国が基幹産業を興し民間へ払い下げ、富国強兵のため殖産興業を推進した。国益に沿うこと、公益が私企業に存在したのです。
社会の役に立つということでは、江戸時代から明治にかけて活躍した近江商人(注2)の「三方よし」のひとつ「世間よし」があります。
長い目で見て社会に貢献する事業かどうか、事業を構想する際に社会的な意義について考えるという精神です。
 今まさに、企業のESG投資(環境・社会・企業統治)が問われています。
金融、情報テクノロジー、ネット通販など様々な業種・業態の会社が、民間の知恵、活力や効率性を発揮して、どのような分野や規模で公益を実現(醸成)できるのだろうか。
ゴミ収集・水道供給・学校給食・道路建設・劇場や美術館の運営など、既に民間事業者が実施しています。単なる人件費の削減や外郭団体等への下請けなどではなく、利用者の視点に立った運営が主眼である。
さらに、ソーシャル・インパクト・ボンド、民間企業やNPO(民間の非営利組織)と金融機関との新たな連携による行政サービスの展開が云々されています。
財源が限られる中、民間の創意工夫を活かし行政サービスなどを提供する仕組みです。
評価を可視化し成果に応じて行政が報酬を支払います。成果がでるまで数年かかる場合など、収益を上げるまでの間その資金繰りを金融機関が担保するのです。
人・物・金が減っていく我が国にとって、住民サービスを公共から民間へ、は必然的な流れなのでしょう。「公共の福祉」や「世間よし」は、いつの世も変わらない筈です。暮らしやすい社会になることを期待します。 by まつ もとよ
(注1)500以上の会社や経済団体などを立ち上げ、日本の資本主義の父と呼ばれた。
(注2)主要な街道と京都・大阪の大消費地にも近い近江の国(現在の滋賀県)の人が行商に出かけた。多くは菅笠に合羽姿、天秤棒に商品を吊り下げた旅姿であった。
【買い手よし・売り手よし・世間よし】
世間よし(企業の社会貢献)


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Posted by ゴールドランナー  at 14:22 │Comments(0)読者のつぶやき、ルポ、etc

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