しずおかRC（ランニングクラブ）

　2020 TOUKYOU大会は、開催されるのだろうか。
コロナワクチンの接種が始まったが、大部分の国々では感染の拡大を抑えたといえる状況ではない。
このままコロナ感染が治まらなければ、世界から観客を迎えることが感染の拡大を招いてしまう。これでは世界の祭典なのか疑問がわく。
今や世界中が情報化されている時代である。
4Ｋや8Ｋの衛星放送で、超高画質のテレビなど臨場感のある画像により観戦できる。声援や熱狂・高揚感はないが、繰り広げられる熱戦や選手の躍動感を味わうことはできる。
いいじゃないですか、多様性を認める時代ですから「完全な形のオリンピック」でなくても。
　そう思わない人もいるのです。『人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証として、完全な形で東京大会を開催するために、バッハ会長と緊密に連携していくことで一致した。』と、昨年3月に延長を発表した安倍総理（当時）は述べた。予想では、人類の英知を結集しコロナを克服した栄光に包まれるはずであった。
幅広く情報の集まる一国の指導者が、本当にそう認識していたのか、それとも延長するための方便であったのか。国民は信じていただけに、今にして甚だ心許ない発言となった。
開催を巡り他都市と争っていた招致の場で、『福島は、完全にコントロールできている。』と大見得を切ったスピーチを思いだした。
東京大会がいずれに転ぼうとも、選手は出場を目指して練習に励んでいる。延長されたことにより、予選や国際大会の機会を失い出場を逃す選手もいるだろう。
それでも活躍して欲しいと願うのは、トップクラスでありながら年齢や体調など難しい状況に置かれた選手です。体操の内村健一、スポーツクライミングの野口啓代（あきよ）、ソフトボールの上野由岐子、バトミントンの桃田賢斗、競泳の萩野公介・池江璃花子らである。しかし、パラリンピックの選手達はもっと厳しい環境にある。
　by まつ もとよ
【幻の新国立競技場、大会も幻にならないように】