しずおかRC（ランニングクラブ）

　レジ袋が廃止されてから、マイバッグ（エコバック）を持つ人が増えました。
使い捨てられた袋から、ポリエチレン（プラスチックの一種）などが環境に悪影響を与えるのです。スパーやコンビニで『袋は結構です』と断ると、環境保護に貢献したことになります。
そうなんです、一人一人の小さな行為・行動が積み重なって結実していく。
人間は、地球上にゴミを出し、地球の空気を汚しています。人口増加と大量生産・大量消費が加速しており汚染に拍車がかかっています（注1）。
ゴミは、家庭ごみ、廃棄の食材食品、産業廃棄物、廃水・廃熱、放射性廃棄物（核のごみ）など、さまざまな物です。
最終処分が出来ずに、ゴミの大量な野積みや富士山麓への不法投棄などは、もはや過去のことと思っていました。ところが、グローバルな観点から廃棄物や排出物質が問題視されているのです。マイクロプラスチックによる海洋汚染がもたらす生態系への影響、工場や自動車からの二酸化炭素の排出による地球温暖化などです。特に、石炭火力発電所はCO2の排出源として標的になっています。
我が国は、福島原発の事故によって原子力発電所の稼働が少なく、火力発電に頼らざるを得ませんので、必然的に電源構成に占める石炭火力の割合が高くなったのです（注2）。
原発事故を契機に、北海道から沖縄までの10電力会社による独占的な発電・送電を温存せずに市場原理を導入すれば、太陽光や風力などによる再生エネルギー発電が増えたのかもしれません。
原子力発電所の高レベル放射性廃棄物の処分は100年と途方もなく長い期間を地下深くに埋設します。しかも地震が頻発する我が国にあっては、地下に適地があるかどうかも疑問です。現在まで、その候補地は定まっていません。
断層だらけの地下から、核燃料廃棄物のお化けが舞い戻って来るなんてことは、ないんでしょうねえ・・・・。　by まつ もとよ
（注1）1880年からの130年余の間、世界の平均気温は約1℃上昇しました。温暖化の要因である温室効果ガスの代表例である二酸化炭素（CO2）は、産業革命が始まった1750年以降に急上昇しています。
（注2）日本の電源構成（供給）は、石炭32％、LNG38％、石油7％、原子力6.2％、再生エネ9.2％、水力7.6％です。（資源エネルギー庁2018年度資料から）
【高レベル放射性廃棄物の最終処分場のイメージ】