しずおかRC（ランニングクラブ）

　今年の新学期までに全国の小・中学校に、一人に1台の情報端末タブレットが配布された。
昨春、コロナ感染の拡大によって全国一斉に休校となり授業日数が不足した。情報端末を利用して在宅での教育が可能となるなどデジタル化を進める目的で、政府が800万台以上を配った。
孫が通っている小学校では「生活」の授業で使っている。重たいそうです。ある中学校では「先生が勉強中」で、まだ配られていない。
配られていないのは、次のような理由なのでしょうか。
1.授業における具体的な指導方法が学習指導要領に載って、教え方について研修を終えないと導入できない。
2.教員の教え方に違いや差が出ることを危惧して、それぞれ学校において統一的かつ標準的な使い方を模索中であり、校長の裁可があってから実施する。
3.一人一人の個性も学力も能力も家庭も様々な子どもを同じように扱う平等主義のために、個々の能力に応じた意欲、知識、学力の差が大きくなることは学校教育上好ましくないので、導入する前に入念な検討が必要である。　
　しかし、現状にあっては、教育現場で導入が遅れるのもやむを得ない。
①まだ学校におけるデジタル教育の基本方針が定まっていない。
②数年先にデジタル教科書の導入が予定されている。
③デジタル端末と個別指導や学習成果をどのように関連づけるか不明である。
④約半数の教室においてWi-Fiなど通信環境が整っていない。
⑤デジタル知識に詳しい人材が不足している。
難しい問題だからと導入しないでいると諸外国に後れる。また各家庭などでのネット利用もかなり遅れている。　by まつ もとよ
【学習到達度OECD調査（対象高校1年）】2012～2018の経年変化、上段：日本・下段：平均
学校外でのインターネット利用時間･･･1日に4時間以上日本：17.2％、37ゕ国平均：38.6％