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2021年06月02日

静岡市のLRT計画

かつて、路面電車が静岡の市街地を走っていた。私は幼稚園に通うのに新静岡と松坂屋百貨店の間を乗った。ゴトゴトと走りカーブではギーギー発車はピー、運転手が警笛を鳴らすのがチンチンと聞こえた(注1)。
昭和30年代には各都市に路面電車があったが、マイカーの普及につれて廃止されていった。
今でも残っている都市は、札幌市、東京都(都電荒川線、東急世田谷線)、京都市(京福嵐山線)、大阪市・堺市(阪堺線)、岡山市、広島市、熊本市などである。
1990年代以降、ヨーロッパでは中心市街地から車を閉め出し歩行者専用空間を整備し、安全に自由に買い物や散策ができる都市を取り戻そうとした。車の流入を制限するための公共交通が近代的な路面電車である。低床での乗降、輸送力、高速性、運行のシステム化、他の交通との接続に優れている車両=ライトレールトランジットLRT(次世代型路面電車)を導入する都市が増えた(注2)。
 我が国では、JR西日本富山港線を引き継いだ富山ライトレールが最初のLRT導入です。現在は南側を走る路面電車と富山駅の直下で接続され運行されている。、富山県高岡駅からJR西日本の氷見線と城端線がありLRT化の計画がある。
我が国初の新設LRT路線が宇都宮ライトレールである。専用軌道(14.6㎞19駅)の工事が完成し車両導入が始まり、2022年開業を目指している
 静岡市は、平成24年度に導入を検討したことがある。新静岡駅と新清水駅からの延長支線のような計画であり、採算ベースには乗らないと思う。
東西方向にJR線、静清間にシズテツ電車があるが、南北交通がネックである。この解消を図る路線、公共交通機関に関する市の基本方針(注3)と関連していることが導入の要件である。交通トリップからは駅南口から駿河区役所までの路線が妥当であると考えられる。
 by まつ もとよ
(注1)道路に軌道が敷かれているので人や車に注意を知らせる時に警笛を鳴らした。その音がチンチンと聞こえ「チンチン電車」と呼ばれる。また、車掌への合図との説もある。チン一つで停留所が近づいている、チンチンでは降りる乗客がいないという合図である。
(注2)フランスの都市は1960年代末までに路面電車を廃止したが、現在、パリ・ナント・ストラスブール・グルノーブルなど多くの都市に超低床路面電車が復活している。
(注3)鉄道網・新交通の方針は次である。(シズテツを重視している。)
・環境問題や高齢社会到来の対応として、鉄道及びバス等の公共交通機関の優位性を再認識し、鉄道やバス等の利用促進に向けた施策に取組みます。
・環境への配慮や広域化する交通需要に対応したライトレールシステム等の新交通システムの導入を検討します。
・静岡中心市街地における静岡鉄道の立体化の推進や、大坪地区への静岡鉄道の新駅設置の検討を進めます
静岡市のLRT計画


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Posted by ゴールドランナー  at 13:37 │Comments(0)読者のつぶやき、ルポ、etc

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