しずおかRC（ランニングクラブ）

どもの運動不足とコロナ禍

1か月の間に今以上に感染が拡大しても、新学期には子どもたちは登校するのであろう。
緊急事態宣言が出されても、変異株（デルタ株）による急激な感染の広がりは、もはや手の打ちようがない状況にある。
心配なことがある。有効な対策がとられていない学校の授業は「安心安全」なのだろうか？　変異株（デルタ株）のコロナウイルスは子どもにも感染しやすい。発育期にある子どもの身体への悪影響や後遺症の不安も拭えない。
授業の中でも接触が多い体育は随分と「変容」しただろう。また、「新しい生活様式」に従って学校外における運動の機会が減り、運動不足や体力低下が懸念されている。
文部省スポーツ庁が調査している小・中学生に関する「体力・運動能力、運動習慣等調査」（注）によると、令和2年度の調査はコロナ禍により前年の15％の対象データしか集まらず、通年との比較対象とならないそうである。
（注）対象･･･小学5年生と中学2年生。8項目の実技テスト･･･握力・上体起こし・ 長座体前屈・反復横とび・20ｍシャトルランなど・50ｍ走・立ち幅とび・ボール投げ。
□令和元年度の調査は次のようであった。
・実技テスト：小・中学生の男女ともに全体的に数値が低下した。特に「20ｍシャトルラン」「持久走」「50ｍ走」は大きく低下した。
・小・中学生とも男子が大きく低下し、特に小学生男子は過去最低であった。
この背景として、
(1)授業以外の運動時間の減少：１週間に420 分以上運動している小・中学生が減少した。
(2)スクリーンタイム※の増加：小・中学生ともに増加し、特に男子が長時間化している。長時間になると、体力合計点が低下する傾向がみられる。
※平日1 日当たりのテレビ・スマートフォン・ゲーム機等による映像の視聴時間
(3)肥満である児童生徒の増加：小・中学生の男女とも増えた。
　※全体の割合：小学5年男子…11.1％・女子…8.1％、中学2年男子…8.6％・女子…6.6％
(4)朝食を食べない児童の増加：小学生が増加した。※割合は、男子14.5％、女子15.0％
朝食を採らない児童生徒は、体力合計点が低い傾向がみられる。
やはり傾向として、ゲームなどの時間が多く外遊びや部活動などが減って、運動能力の低下、特に持久力の低下が目立つ。改善は望み薄だが、コロナが一日も早く終わらないかな！
by まつ もとよ【個性は色々、性格が良さそうです】